結論
冬の電気代は、次の3つの順に見直します。
- 国の値引きを確かめる:2026年12月〜2027年2月使用分は、電気(家庭向けの低圧)と都市ガスが自動で値引きされます。申請は不要です
- 契約を見直す:明細で使用量と料金プランを確かめ、同じ使い方で安くなるプランや電力会社がないかを比べます
- 使い方を見直す:暖房の使い方は、契約を見直したあとに手を付けます
1は待っていれば反映されます。家計に一番効くのは2です。
背景(なぜ今見直すのか)
冬は暖房で電気・ガスの使用量が増えます。資源エネルギー庁によると、2026年10月29日の総理会見を受けて、使用量が多くなる12月〜2月に電気・ガス料金の支援が行われます。
| 使用月 | 電気(低圧・一般家庭) | 都市ガス |
|---|---|---|
| 2026年12月使用分 | 1kWhあたり1.0円 | 1㎥あたり4.0円 |
| 2027年1月・2月使用分 | 1kWhあたり4.5円 | 1㎥あたり18.0円 |
- 「12月使用分」は、原則として12月中の検針日から1月中の検針日までの使用分です
- 値引き額は「値引き単価 × その月の使用量」です。たとえば電気を月300kWh使う家庭なら、1月使用分は4.5円×300kWh=1,350円の値引きになります(計算例。実際は使用量と契約しだい)
- プロパンガス(LPガス)は対象外です
- 支援が終わる3月使用分以降は、値引きがなくなる分、請求額が上がります。だからこそ、支援がある間に契約を見直しておく価値があります
手順
① 明細で「使用量」と「契約」を確かめる
電力会社のアプリやWeb明細(または検針票)で、次の4つを書き出します。
- 月ごとの使用量(kWh)。去年の冬の分も見られれば一緒に
- 料金プランの名前
- 契約アンペア(またはkVA)
- 国の値引きの行があるか(対象は12月使用分から。明細での書き方は会社によって違います)
② 料金プランを見直す
同じ電力会社の中でも、使い方に合うプランに変えるだけで安くなることがあります。
- 昼間に家にいることが少ない、夜に電気をよく使う → 時間帯で単価が変わるプランが合うか確かめる
- 電気とガスを別々の会社で契約している → セット割があるか確かめる
- 契約アンペアが家族の人数や家電に比べて大きすぎないか確かめる(下げると基本料金が下がる会社もあります。電力会社によっては基本料金のしくみが違います)
③ 電力会社の乗り換えを比べる
①の使用量を使って、ほかの電力会社の料金を試算します。比べるときは次を確かめます。
| 確かめること | 理由 |
|---|---|
| 1年分の使用量で比べる | 冬だけ・夏だけで比べると、年間では逆転することがあります |
| 解約金・最低利用期間 | 今の契約と、乗り換え先の両方 |
| 燃料費調整額や独自の調整額の上限 | 燃料の値段が上がったときの上がり方が会社で違います |
| ガス・ネット回線とのセット割 | 乗り換えると今のセット割が外れることがあります |
| 国の値引き(支援)の対象の会社か | 特設サイトの「値引き対象事業者」で確かめられます |
④ 暖房の使い方を見直す
契約を見直したあとで、使い方に手を付けます。
- エアコンのフィルターを掃除する
- 設定温度を上げすぎない。厚着や断熱(窓のすき間・カーテン)と組み合わせる
- 使っていない部屋の暖房を切る
自分の記録
わが家は戸建てで、暖房は主にガスです。電力会社とプランは、これまで見直したことがありません。
去年の冬の3か月の電気
| 使用量 | 請求額 | 1kWhあたり(請求額÷使用量) | |
|---|---|---|---|
| 1か月目 | 263kWh | 12,355円 | 約47.0円 |
| 2か月目 | 291kWh | 13,671円 | 約47.0円 |
| 3か月目 | 270kWh | 11,655円 | 約43.2円 |
| 3か月の合計 | 824kWh | 37,681円 | 約45.7円 |
- 1kWhあたりの金額は、基本料金なども含めた「請求額÷使用量」で出した、わが家の目安です
- 今年の冬の国の値引きを当てはめると:去年と同じ使用量が12月・1月・2月使用分だった場合、電気の値引きは 263kWh×1.0円+291kWh×4.5円+270kWh×4.5円=約2,790円(3か月の合計)の計算です。ガスが都市ガスなら、ガスにも別に値引きがあります
- わが家の冬の節約は、暖房の設定温度を下げて、加湿器で湿度を上げ、体感温度を保つことです。加湿器は種類によって電気の使い方が違うので、明細の使用量の変化とあわせて確かめるのがおすすめです
- まだプランと電力会社を比べたことがないので、この冬は、この使用量を使って試算してみます(結果はこの記事に追記します)
注意点
- 国の値引きを受けるのに申請は不要です。資源エネルギー庁は、値引きを理由に個人情報や手数料を求める不審な電話・メールが出ていると注意を呼びかけています。値引きを口実にした連絡には応じず、特設サイトの窓口に相談してください
- 検針票(お客さま番号・供給地点特定番号)は、乗り換えるつもりがない相手に教えないでください。勝手に契約を切り替えられるトラブルにつながります
- 料金や支援の内容は変わることがあります。申し込む前に、各社と特設サイトの最新の案内で確かめてください
まとめ
- 2026年12月〜2027年2月使用分は、電気・都市ガスが自動で値引きされる(申請不要、プロパンガスは対象外)
- 家計に効くのは契約の見直し。明細で使用量と契約を確かめ、1年分の使用量で比べる
- 使い方の見直しは最後。値引きのある間に契約を見直しておくと、3月以降に効いてくる